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2017/06/21

知っておきたいデニムジャケットのキホン。

知っておきたいデニムジャケットのキホン。

ヴィンテージデニムジャケットを知るために訪れたのは、日本屈指のヴィンテージショップであるベルベルジン。ディレクターを務める藤原さんは、デニムのスペシャリストであり、アーカイブ本の監修をするほど。そんな藤原さんに基本のデニムジャケットを聞いたところ、まずはリーバイスのファーストからサードまで知ることだと進言。
「リーやラングラー、ストアブランドでもおもしろいものはありますが、まずは押さえておきたいのがリーバイスですよね。通称ファーストと呼ばれる506XXは、その原型が20世紀初頭にリリースされています。最終的には’52 年頃まで生産され、セカンドと呼ばれる507XXにモデルチェンジ。わかりやすく言えばファーストは1ポケット、セカンドは2ポケットですね。そして’62年頃にサードと呼ばれる557XXが登場。サードと聞くと比較的新しいイメージがありますが、XXのセットアップとして売られていますし、色落ちもいいんですよ。’66年頃にXX表記が取れて557になり、’70年頃に後継の70505が登場するという流れですね。

 

1900年代初頭~
FIRST
506XX

ワークウエアとして作られたタフなデニムジャケット。

前身となるピリーテッドブラウスの登場は1900年代頃初頭と言われ、ポケットにフラップが付いたのが1920年代となる。その特徴は1ポケットで、フロントにプリーツがあること。第二次世界大戦時には、物資統制でフラップがなくなるなど、細かなディテールの変化がある

1936年よりリーバイスのアイコンであるレッドタブが付く

運動性を持たせるために付いたフロントのプリーツは、デニムジャケットを象徴する意匠

’50年代に入るとバックルが改良され、針が付かなくなる

ファーストは表面のみロゴの入る片面タブが付く

フラップの裏はライトオンスデニム仕様になっている

 

 

1952年ごろ~
SECOND
507XX

胸ポケットが2つになって着丈が少し短くなる。

1952年頃に506XXの後継としてリリース。プリーツの意匠はそのままにポケットが2つとなり、当時のトレンドだったオープンカラーの仕様に。初期は片面タブで、翌年あたりから両面タブに変更。そしてレザーパッチが1957年頃に紙パッチへ変更されるため、この組み合わせで年代判別できる

フラップの裏にはライトオンスデニムが配される

最初期となる片面タブ。1953年頃に両面になるので生産期間は短い

プリーツの意匠はセカンドモデルまで採用されていた

ファーストとの大きな違いは両胸にポケットが付くところ

サイズ42以上からサイドに接ぎが入るのもセカンドモデルの特徴のひとつ

 

 

1962年ごろ~
THIRD
557XX

ファッションを意識したスタイリッシュなデザインに。

サードタイプと呼ばれる557XX。501XXが1966年頃にXX表記が省略されるため、その頃までは557XXで、それ以降は557となる。両胸ポケットで、裾にかけてステッチが走る意匠が大きな特徴。この頃はワークウエアではなく、ファッションウェアとして提案されていた。ロング丈のものは558

両胸ポケットから裾に掛けてのステッチでお馴染みのデザイン

胸ポケットに赤タブが付く仕様は、継続されているが、サードはフラップに付く

最初の数年は紙パッチにXXの表記。最初期はギャラ入りがある

フラップの裏のライトオンスデニムがなくなる

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