NEWS
2017/12/18

たたら製鉄のロマンを感じられるアクセサリー。

たたら製鉄のロマンを感じられるアクセサリー。

日本古来の素材や技術を使ったジュエリーブランドであるichi(イチ)の新作は実に興味深い。

日本において古代から近世にかけて発展した「たたら製鉄」。砂鉄や鉄鉱石を粘土製の炉で木炭を用いて純度の高い鉄を生産する昔ながらの製法で、映画『もののけ姫』を観た方なら、鉄の製造現場であるたたら場の様子がなんとなく想像がつくだろう。

たたら製鉄は自然風のみを利用した方法で、製造の際「鉄滓(ノロ)」と呼ばれる不純物を含んだスポンジ状の海綿鉄ができる。使い物にならず、当時はゴミとして野山に捨てられ、現在でもたたら場があった近くにはノロが転がっているそうだ。

ichiの職人が島根県にあるたたら場を訪れたときに、偶然ノロと出会ったことでノロシリーズが誕生することになる。

「私たちは普段から道具として鉄を使っていますし、鉱物としての興味もあり、鉄に対しての想いが強いんです。それにichiの主力であるシルバー製品と鉄との相性というか組み合わせは面白いと思っています。ノロはゴミとして扱われていましたが、私たちが命を吹き込むことで、ゴミが作品になる。たたら製鉄の歴史を垣間見られることにもロマンがあると思うんです」

ノロの凹凸をシルバーに施して仕上げるという手法を使い、ひとつひとつ表情が異なるのもノロシリーズの魅力なのだ。ichiのシルバーアクセサリーといえば、プレーンや鎚目のように輝きや仕上がりの美しさが大きな特徴である。ノロシリーズのようなザラッとした相反するアクセサリーが新たに誕生したことで、ichiのシルバーアクセサリーの幅がさらに広がった。この仕上がりの違いを楽しめるのはichiだからこそといえるだろう。

リング2万5920円、スリムリング1万5120円、バングル3万240円、ネックレス2万1600円

 

たたら製鉄の際に排出物として捨てられるノロ。鉄や炭、土などが混じっており、もろく砕けやすい石のようなもの。ゴミとして扱われながらも、そのはかなさに価値を見いだし、命が宿るアクセサリーが誕生したのだ

シンプルなデザインだが、滑らかな曲線美が魅力のリング。こちらは幅広ボディで存在感も抜群。さりげないズレがデザインのアクセントになっているのもいい。右からトップ1万7280円、リング2万5920円、リング1万7280円、トップ1万6200円

一打ち一打ち丁寧にたたいて表現した鎚目がなんとも美しい逸品。光の角度や動きによって輝き方が異なり、様々な表情を楽しめるリングだ。幅の広さが数種類あり、好みに合わせて選べるのも嬉しい。右からリング1万9224円、リング9504円、バングル1万9440円

 

(取材協力:ichi  http://www.ichi.gr.jp

 

Lightning 2018年7月号 Vol.291

最新号

Lightning 2018年7月号 Vol.291

¥880(税込)
2018.05.30発売