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2018/1/31

倉庫が魅力的に大変身! 無骨だけどスタイリッシュな『TAS PARK』

倉庫が魅力的に大変身! 無骨だけどスタイリッシュな『TAS PARK』

素材や作りのすべてにおいて住宅とは異なる「倉庫」。飾り気のないソリッドさが生み出す重厚な雰囲気で、もはや非日常といっても過言ではない。いま世界中がこの魅力的な空間の価値に気付き始め、近年、日本でも倉庫をリノベーションして新たに活用しているスポットが増えてきた。中でも今回は、倉庫リノベの新しいカタチとして、同じ敷地内に美容室と自転車店を併せ持ち人とのコミュニティをカタチにした『TAS PARK』をご紹介。改めて倉庫の魅力を再認識していこう。

人が集い、笑顔が生まれる元倉庫空間

その昔、つくば科学万博が開催されていた頃に、アイスクリーム用の店舗や倉庫として使われていた建物があった。それをリノベーションし、人と出会い、繋がり合える場所として活用しているのが美容室と自転車店というユニークな組み合わせ『タス・パーク』だ。そんな人とのコミュニティをカタチにしたふたつのショップ『TAS BEAUTY』と『TAS CYCLE』を見ていこう。

 

西海岸にありうそうなスタイリッシュな外観の美容室『TAS BEAUTY』

アイスクリーム用の倉庫として使われていた建物が美容室である「タス・ビューティ」。元は冷凍庫だったそうで、床を含めて分厚い断熱材で覆われていて、室内環境は抜群。倉庫特有の足下から薄ら寒くなることもない。カラーやパーマで長時間座り続けるお客様も快適に過ごすことができるそう。

店内には、木目調を活かした施術台を置き、外観のイメージと異なるナチュラルな空間を演出。当初、こちら側をタス・サイクルにする予定だったが、設計事務所からのアドバイスで、冷凍庫の機能性を有効活用するために場所を入れ替えてタス・ビューティにしたという。

米国西海岸の街にありそうな、無骨だけどスタイリッシュな外観。こちらは元アイスクリーム用の冷凍庫だった建物で、耐食性、加工性、耐熱性、熱反射性に優れたガルバリウム鋼板の外壁が特徴。

換気扇もインテリアのちょっとしたスパイスに

ガルバリウム鋼材の壁も換気扇も、元はここが冷凍庫だったことを窺わせるアイテム。今ではインテリアのちょっとしたスパイスになっていておしゃれ。一見、冷え冷えとしたコンクリートの床だが、分厚い断熱材のおかげで寒さ知らず。

 

倉庫ならではの高い天井を生かした自転車店『TAS CYCLE』

もう一方の建物には自転車店の「タス・サイクル」が入る。ここは元アイス販売店兼倉庫だった場所。自転車をディスプレイするにはもってこいの、高い天井が特徴だ。

タス・サイクルに足を運び入れると、自転車の販売スペースが広がる。レンタルワークスペースも設けており、店舗の商品を買ってすぐにメンテナンスができるのも嬉しい。ちなみに、自転車で美容室に来店した方には、その施術中に自転車の無料点検サービスをするとか。

こだわりのフリースペース

断熱材で覆われた元冷凍庫の環境は美容室には都合がよかった。この場所が決まってからはつくば市の設計事務所に依頼しリノベーションを進め、そしてその際こだわったのがフリースペースだ。みんなが集まって遊べるフリースペースが欲しいとの思いで二つの店舗の間に双方をつなげる形で屋内空間を作り、中央にフリースペースをつくるという大胆なプランを実行した。

両店舗を繋ぐ形で設けられたフリーの共有スペース。この場所に訪れる人々の憩いのスペースだけでなく、けん玉スクールやヨガ教室、夏にはバーベキューや夏祭りと、さまざまなイベントも開催している。

 

倉庫リノベの新しいカタチとして、本来は倉庫や冷凍庫として使うために作られた機能性を別の用途で有効に使ったアイデアに脱帽するばかり。そしてフリースペースで行われるという、美容室と自転車店という共に趣味性の高い店舗同士から生まれるコミュニティのイベントも見逃せない!

 


 

『Lightning 2018年2月号 Vol.286』より抜粋

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